Biography

吉川隆弘(よしかわ・たかひろ):ピアニスト

1973年兵庫県西宮市生まれ。
西宮市立大社小学校、西宮市立大社中学校、兵庫県立甲山高等学校を卒業。
小学校から高校にかけて学生音楽コンクール、ピティナ・ピアノコンクール、日本ピアノ教育連盟コンクールに於いて西日本第1位をはじめ上位入賞歴多数。
1996年東京藝術大学卒業、1999年同大学院修士課程修了。
大学院修了時にベーゼンドルファー賞受賞。1999年渡伊。
志水英子、堀江孝子、辛島輝治の各氏に師事。イタリアではアルフレッド・コルトー及びアルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリの高弟アニタ・ポリーニに師事する傍ら、ミラノ・スカラ座アカデミーにおいてファブリツィオ・メローニ(クラリネット)、ダニロ・ロッシ(ヴィオラ)をはじめとするスカラ座フィルハーモニーの首席奏者に室内楽を、また作曲をシルヴィア・ビアンケ-ラ・ベッティネッリに学ぶ。

2001年12月カミッロ・トーニ国際ピアノコンクール1位なしの2位(イタリア、ブレーシア)
2002年7月シューベルト国際音楽コンクール優勝(イタリア、ピエモンテ)
2003年2月グロッセート国際室内楽コンクール優勝(イタリア、グロッセート)
同年5月ポール・ハリス国際ピアノコンクール優勝(イタリア、ミラノ)

現在はミラノを拠点に、ヨーロッパ、日本においてソロ、室内楽で活躍。
ミラノ・スカラ座管弦楽団、スカラ座フィルハーモニー管弦楽団、ジュゼッペ・ヴェルディ交響楽団、ベルガモ・ドニゼッティ歌劇場管弦楽団、スカラ座室内オーケストラ Cameristi della Scala、ミラノ・スカラ座アカデミー管弦楽団、イ・ソリスティ・デッラ・スカラ I Solisti della Scala、リッカルド・シャイー(指揮)、ダニエレ・ガッティ(指揮)、ステファノ・ランザーニ(指揮)、ポール・コネリー(指揮)、デヴィッド・コールマン(指揮)、ニール・カバレッティ(指揮)、インゴ・メッツマッハー(指揮)、ダニエレ・ルスティオーニ(指揮)、ロベルト・ミスト(指揮)、ミラノスカラ座弦楽四重奏団、イ・ソリスティ・デッラ・スカラ(スカラ座オケの首席奏者たち)、ファブリツィオ・メローニ(クラリネット)、ウルフ・ローデンホイザー(クラリネット)、ジャック・ズーン(フルート)、ファビアン・トゥアン(オーボエ)・ドメニコ・ノルディオ(ヴァイオリン)、ヴァレンティーノ・ズッキアッティ(ファゴット)、ガブリエレ・スクレピス(ファゴット)等と共演。日本ではNHK交響楽団、関西フィルハーモニー管弦楽団、梅田俊明(指揮)、齊藤一郎(指揮)、杉山洋一(指揮)及び藤岡幸夫(指揮)ほかと共演。

2006年6月ミラノスカラ座『モーツァルトの夕べ(Serata Mozart)』においてポール・コネリー指揮ミラノスカラ座管弦楽団と共演。ピアノ協奏曲 K. 271『ジュノム』および3つのピアノ協奏曲(K. 467、K. 482及びK. 488)の緩叙楽章を演奏し、CORRIERE DELLA SERA紙(『完璧なピアニスト』)他各紙にてと絶賛される。2007年1月ミラノスカラ座にてモーツァルトのK 467およびK 488の再演。2007年10月にはミラノスカラ座バレエ公演『Le Parc』においてモーツァルトのピアノ協奏曲(K 449、K 450、K 488)の緩叙楽章を演奏した。
2009年ショパンプログラムでCDデビュー(伊レーベル LIMEN MUSIC&ARTS)。2011年秋、イタリアと日本で同時発売された2枚目のアルバム CD+DVD(同レーベル)はスイスのラジオでも放送された。同じく2011年10月から12月にかけてイタリアのテレビLa7にスカラ座フィルの首席奏者との共演で3回出演、好評を博す。2012年及び2013年にスカラ座首席クラリネット奏者ファブリツィオ・メローニとの共演で2つのCD+DVD “Across Virtuosity” I & II(同レーベル)が発売され、イタリアのラジオでも収録曲を生演奏した。日本のメディアではこれまでNHK-FM(「名曲リサイタル」及び「ベスト・オブ・クラシック」)、NHK-BSプレミアム(「クラシック倶楽部」)に出演。2012年3月に行われたセーブ・ザ・チルドレン チャリティガラにて秋篠宮妃殿下紀子様ご臨席のもと、メインゲストとして演奏。
2015年3月スカラ座首席クラリネット奏者ファブリツィオ・メローニとのデュオのCD “Vif et Rythmique” がドイツグラモフォンより発売された。
4月13日にはミラノスカラ座でメローニ、ファビアン・トゥアン(首席オーボエ)、ガブリエレ・スクレピス(首席ファゴット)との室内楽のコンサートに出演し、好評を博す。
11月自らのレーベル、イプシロン・インターナショナルより1枚目のCD、「TAKAHIRO YOSHIAKWA – LUDWIG VAN BEETHOVEN」が発売される。
2016年11月にはイプシロン・インターナショナル第2弾「TAKAHIRO YOSHIKAWA – CLAUDE DEBUSSY」が発売され、レコード芸術より特選の評を得る。
同月イタリア、ミラノのコンサート協会 “Società dei Concerti” の主催のリサイタル、またブレーシア市に於けるイタリア日本国交150周年記念のリサイタル(在イタリア日本領事館及びブレーシア県後援)に出演。
2017年11月イプシロン・インターナショナルより「TAKAHIRO YOSHIKAWA – ROBERT SCHUMANN」が発売され、レコード芸術より特選の評を得る。その後同レーベルよりリスト(ライブ録音)、モーツァルト、ショパンのアルバムが発売された。
2018年3月7日ミラノヴェルディ国立音楽院サラ・ヴェルディにてイ・ソリスティ・デッラ・スカラとモーツァルトのピアノと木管のための五重奏曲とプーランクの六重奏曲を演奏。同年6月イプシロン・インターナショナルより「TAKAHIRO YOSHIKAWA – FRANZ LISZT」が発売され、レコード芸術より特選の評を得る。同年3月10日から4月7日にかけて(12公演)ミラノスカラ座におけるバレエ公演「Mahler 10 / Petite Mort / Boléro」の”Petite mort”(振付:イリ・キリアン)で、オーケストラ・ピットでモーツアルトの21番と23番のピアノ協奏曲の緩徐楽章を演奏(デヴィッド・コールマン指揮 ミラノスカラ座管弦楽団)。2019年11月に再演(16日から30日にかけて8公演)。

2020年10月の浜離宮朝日ホールでの演奏会は NHK BS4K / BSプレミアム「クラシック倶楽部」及び NHK FM 「ベストオブクラシック」にて放送された。2021年6月22日「Music Tomorrow2021」にて間宮芳生作曲ピアノ協奏曲第2番を杉山洋一指揮NHK交響楽団と共演。NHK FM「現代の音楽」にて放送された。

2023年2月ミラノ・スカラ座のバレエ公演「 Dawson / Duato / Kratz / Kylián」にソロ・ピアニストとして出演。ナチョ・ドゥアトの「レマンソ」のためにグラナドス作曲 詩的なワルツ集を演奏(全7公演)。ロベルト・ボッレをはじめスカラ座のプリンシパル・ダンサーと共演し、絶賛を博す。同年3月「2023 都民芸術フェスティバル」にて梅田俊明指揮NHK交響楽団とベートーヴェン作曲ピアノ協奏曲第3番を演奏。

高校3年時に第1回「文の甲子園」(文芸春秋社主催)に参加、全国優勝を果たし、兵庫県より『のじぎく賞』、西宮市より『くすのき賞』受賞。
農林水産大臣及び経済産業大臣より任命され2015年5月から10月にかけて開催されるミラノ万国博覧会日本館サポーターを務めた。